自宅訪問型出張トリミングサービス Animal Life Care ひょっとこ

愛犬がかゆみで苦しむ姿は家族にとっても心が痛むもの。正しい対策とケアでかゆみを和らげ、愛犬の快適な生活をサポートすることができるかもしれません。
この記事では、犬のかゆみの原因を探し、効果的に対処する方法を詳しく解説します。

---

犬のかゆみの一般的な原因

・アレルギー : アレルギーに免疫機能は関与しています。異物に対して過剰反応してしまうのがアレルギーです。反応するものは様々。食べ物の場合や薬剤、草花、肌に接触する草花、虫、ハウスダスト等といったものがあります。原因を特定することが難しい場合もあるので、動物病院で検査が必要です。

・外部寄生虫 : ノミやダニ等といった愛犬の血を吸ったり皮膚表面に棲みつき痒みを引き起こす寄生虫たち。皮膚が痒くなるだけでなく、病気を媒介する恐れのある寄生虫には十分気を付けなければなりません。愛犬が痒がったらまずは皮膚をチェックし、異常を見つけたら動物病院で皮膚病治療をし、ノミ・ダニを見つけたら駆除をしましょう。

・皮膚病 : 通常健康な皮膚であれば皮膚バリア機能が働き、外部刺激から体を守っています。その皮膚バリアが何らかの原因で壊れてしまった状態が皮膚病です。
皮膚は痒みや痛みを感じますので愛犬はとても不快な状態に陥ります。アトピー性皮膚炎もよくみられる皮膚病です。なぜ皮膚異常がでているのか、動物病院での検査をおすすめします。

・乾燥肌 : 冬場になるとストーブやこたつ、ホットカーペット等の暖房器具による単純な乾燥状態が起こり得ます。温まることでまた痒みも強くなるので、その場合には犬用の皮膚ケア入浴剤で保湿したり、保湿ローションを塗ったりして皮膚を保護し、化繊のものを避けたりして敏感になっている肌を守ります。

---

かゆみ対策のための環境管理

・クリーンな環境の維持 : 衛生的な環境を保つことは、人にとっても愛犬にとっても、アレルギーの原因物質（ハウスダウトや花粉等）を排除するという意味でかゆみ対策にとても重要です。また、一度ノミやダニが寄生してしまった場合、愛犬の寄生虫駆除はもちろんのこと、家中の布団やら絨毯やらを洗ったり干したりして大掃除をしなければなりません。
でないとせっかく寄生虫駆除した愛犬に、家の中に隠れていた新たな寄生虫が再度寄生する可能性があるからです。

・湿度の管理 : かゆみを引き起こしやすい時期として、湿度の高い梅雨～夏は皮膚病が悪化しやすい季節です。特にアトピー性皮膚炎は根治の難しい皮膚病ですので、悪化しないように皮膚ケアを念入りにすることと、室内の湿度管理に気を配り、愛犬にとっても快適な環境作りをすることが大切です。

---

食事によるかゆみ対策

・アレルゲンフリーの食事 : 食べ物によるアレルギーがある犬の場合、原因となる食べ物が何なのか探さなければなりません。食べさせてみて皮膚反応をみることもできますが、とても時間がかかるのと反応が出た場合に痒い思いをさせてしまう可能性があるため、アレルギー検査をしたり、はじめからアレルギーの出にくいたんぱく質で作られたご飯を選ぶことによって体の負担を減らすことができます。
また、添加物や酸化した油に反応している場合もあるので、それらを極力使っていない食材選びが大切です。

・オメガ脂肪酸の摂取 : オメガ脂肪酸について、いわゆるDHA・EPAとして知られ皮膚や関節、脳や健康維持等といった体に良いイメージがあるかと思います。これらは体内で作られず、食事から摂取するしかない栄養素で、アトピー性皮膚炎に良いとも言われています。
ただ大量に摂ればよいというものではない為、きちんと規定量を守り、皮膚病治療中でサプリメントを取り入れようという場合には事前に獣医師に相談してみましょう。

---

直接的なかゆみ対策

・皮膚病用シャンプーの使用 : 皮膚病の診断を受けて動物病院で薬用シャンプーを処方された場合、使用法を守ってシャンプーすることによって皮膚のコンディションを整え、かゆみを和らげることができます。薬用シャンプーを洗い流す際は薬剤の残りカスが皮膚刺激にならないようにする為に、よくよくよーく洗い流してください。

・かゆみを抑える薬の使用 : かゆみや痛みは人にとっても犬にとってもなんとも耐え難いストレスです。そのストレスを和らげてあげることができるお薬があります。強い薬は使用に抵抗のある方も多いと思いますが、薬も使い方で、弱く効かない薬を長く続けるよりも、一度がつんと効かせてから短期で終わらせ、その後も治療が続く場合には維持薬をまた相談していく、という方法が良いと考えます。
もちろん、使用する薬のメリットデメリットについては獣医師にちゃんと説明を受け、承知の上で治療することが重要です。

---

獣医師との連携

・定期的な健康診断 : 動物病院での健康診断は愛犬の病気の早期発見に大切な診察です。犬は1年で人間の約5年歳を取ると言われています。最低でも1年に1度は健康診断を受けましょう。トリミングやグルーミング時に見つけた異常はご家族に伝え、状態によって診察を促すことがあります。

・治療プランの確立 : 皮膚病治療の計画は病気によって変わります。獣医師とよく相談し、長期になる場合には納得した治療プランで進めましょう。

---

愛犬の不快なかゆみを和らげるチェック項目

• 1.愛犬のかゆみの原因を特定しましたか？

  かゆがる場所、頻度、皮膚の赤み、脱毛、寄生虫の有無

• 2.家の清掃と湿度管理を適切に行っていますか？

  定期的な掃除機、布団干し、愛犬のタオルや洋服、ベッドの洗濯

• 3.愛犬の食事がアレルゲンを含んでいないかチェックしましたか？

  タンパク質（肉・魚）の種類、防腐剤・添加物の有無、アレルギー検査の検討

• 4.獣医師のアドバイスに従って適切なスキンケア製品を使用していますか？

  皮膚病の原因を知り、治療プランの説明を受けたか

• 5.定期的に愛犬の健康状態をチェックし、必要に応じて獣医師に相談していますか？

  最近健康診断（ドッグドック）を受けたか